2012年1月20日金曜日

サンスター GUM イージースルーフロッサー 12M

最近では店頭で見ることができなくなっておりもう生産中止かと思っておりました。
ところがまだ売っているようです。手に入れられるのはAmazonとサンスターのサイトくらいでしょうか、それくらいしか私の情報にはありません。
これはサンスターの製品です。
実は、私はずーっと前からGUMというメーカーの製品だと思ってました。
このGUM歯科衛生のプロダクトは、シリーズになっていて緑と白を基調にした感じのいいものになっています。
白は清潔、緑は清涼感だと感じております。

私は昔、同等の機能を持ったものを6年くらい愛用しておりましたが(確かドイツ製品で名は覚えておりません)糸がなくなったのを機会に薬局屋でこれを見つけそれ以来また5年以上利用し続けております。

使用してみて、最初に気がついたところは口の中に入る部分小さくできているところ、糸の端を固定するところ、張力を加減するところ、が大変良くできているところでした。それ以外にもいろいろあります。


GUM イージースルーフロッサー を購入すると携帯用カバーがついてきます。
蓋の部分と本体の部分。段違いで小さい噛み合わせがあり、ある程度の密閉性が保たれています。蝶番に相当するところはヘタって切れ離れることはありません。なにより蓋の部分(写真の右)にある換気用のガラリがあるのは心憎いところです。


 これが本体の写真。
部品としては、1.本体(白)、2.糸車のカバー(緑)、3.糸車(内部)、4.糸切金物(見えていない)、5.糸を固定するところ(たぶんこれは別パーツで組み立てていると思う) 以上5つのパーツからできています。

私が驚いたのは糸を固定する部分を除いて本体がひとつのパーツでできているところ。ここには糸を導く溝、中に入っている糸車の回転を一方向に固定させるラチェット用の爪、がすでに内蔵されています。単純に考えるとこの本体だけで3パーツにはなり、かつ物として3ミリくらいは大きくなってしまうところだと思う。
これを生産させるための金型ってどうなってるのでしょう???


後部にある半透明の緑色のカバーは爪をかけるところがついていて、そこに爪をかけて緑色の部分全体を押しつぶすように引き開けることができます。これは少し力の加減を考えなければいけない難しいところです。うまくいかないと多分、本体と結合させているところの2本の爪が折れてしまうのではないかと心配します。2本とも折れてしまうとこの製品の生命が絶たれてしまうので要注意です。もう少しやわらかい素材でつくれるといいなというところでしょうか。しかし、半透明であるのは中にある糸の残量が確認できるためなので、半透明。かつ少しやわらかい素材で考えるというのはかなり難しいでしょう。しかも白い本体部分に挟み込むように蝶番になっているのでそれ相応の硬度が必要です。やっぱり無理か・・・。穴のあいたゴムキャップみたいなのでもいいのかもしれませんね。


中にある糸車はすでにラチェット機構の歯車状の歯がついている。糸車の腹の部分は本体外に出るようになっており、腹の部分を指で廻し糸の張力を加減できるようになっています。さらには腹の部分にGUMの浮き出たロゴが入れてあって、ぬれた指でも滑らずに調整できるところはすばらしいです。



糸を固定するところは、これしかないと見受けました。
ここがきちんと固定されないことには糸の張力が保たれません。以前利用していたドイツ製はこの固定する部分(しかも片側のみ)が口の中に入る糸の前後に2箇所あってすぐ緩んでは直していたことがありました。また、2箇所もあるので口の中に入る部分がデカかったのを覚えています。ドイツ人は口がデカイからいいのでしょうけど・・・。





この製品につぎ込まれた知恵は並大抵なものではなかったはず。これを考えたデザイナーさんは、会社から大切にされることと思います。
また、この製品をどこのドラッグストアでも買えるように流通を変えていただけるとうれしいです。

追伸:私がこの写真の製品を購入したのはおよそ5年位前だったと思います。もし、現行の製品が改良、リニューアルされていてもその内容はここでは拾えていません。今使っているものが壊れたら新しいものを買いますのでその時にまたここでご報告させていただくことにします。長いこと使えるいい製品なので・・・いつのことになるのやら・・・・。


2012年1月14日土曜日

日本のお箸


私は、食事をする時木製のお箸を使う。
お箸にも色々デザインがあってタイプも様々である。
今までで使っていたものは長すぎたり、全体が細くて先が異常に尖っていたり、漆塗りのお箸なんか剥げ出すととても寂しい表情になり、またそれがお腹に入ってしまうのか少し不安があったりして気に入ったものがあまりありませんでした。
その中でもお気に入りのお箸はこれである。




これは竹製の物。
煤竹でできていて色が落ち着いた茶色で手にとった感じとても優しく馴染む。プロポーションの美しさは一番いいと思っている。










よく、家庭では一人ひとり自分のお箸が決まっていることがあるけれど、食事の際に自分のお箸が無かったり、見つけても洗っていなかったりして美味しい食事を前にして手間取ることは嫌いです。そういう時に十膳あるとすべての問題が解決します。


これは十膳ワンセットで売られています。
メーカーはわかりません。
残念ながらamazonでは見当たりません。
新宿の小田急百貨店で買ってます。

2012年1月6日金曜日

モンベル(mont‐bell) O.D.コンパクトドリッパー

私は山歩きが好きである。
なので山に関わる道具が家の中でいつの間にか溢れています。
その中でもモンベルの製品は大半を占めており、特に衣類関係はモンベルです。
首、袖周りの細かい納め方、ポケットの位置、雨仕舞い、保温性能等は秀逸でかれこれもう30年くらい利用しているブランドです。

今回、モンベルのコンパクトドリッパー。
山歩きが好きで、コーヒーが好きならこれ買っちゃいますよね。
今まで私はどうやってで屋外でおいしいコーヒーを楽しめるか試行錯誤してきました。
最初は小さい魔法瓶にコーヒーを入れて山頂で飲んでいました。
魔法瓶にお湯を入れてインスタントコーヒーを持っていくこともしました。
そしてクッカーを入手し山頂でお湯を手に入れられるようになって、新しい可能性にときめいていた時、このコンパクトドリッパーを見つけました。



これは、昆虫採集の網の小さいものの様で、網の部分は大変細かく均一です。
またフィルターとして自立するように所々にバネ状針金が入っています。
フィルターの横2ヶ所に木の枝を通せる袖がついておりコーヒーカップの上に固定させることができます。


















飲んだあとはフィルターごと捨てるという感覚があるせいか、飲み終わったあとの処理が多少面倒な感じがします。これは致し方ないことですね。
私の場合はコーヒーのかすをゴミ袋に捨て、コーヒーでべたついたフィルターはビニール袋に入れ、そしてそれを専用ポケットに押しこむということにしています。

どうしても紙のフィルターを使いたい場合はユニフレームという製品が出ています。私は使ったことがありませんが、後処理は快適ですね。













バネ針金の位置と入れ方、枝でカップに固定させる方法など大変知恵を絞っていることで、新しいもの好きな私は、この製品を購入しました。


















今年の北八ヶ岳。
もちろんここでも活躍しました。

This is my latest mounterring in Japan.
I use this equipement.
Coffee in the mountain is better than in the city.














2011年7月15日金曜日

Sony ラジオ SRF-R600V

私はソニーの製品の中で彼らの作ったラジオは世界一であると考えています。

ポケットラジオ以外のソニーの製品を使うことはありましたが、どれも私にとって満足のあるものではありませんでした。

このラジオの発売は1999年ごろですから、かれこれ購入してから10年くらい使用していることになります。

このラジオのすごいところは消耗するところが少ないところです。

一般的にラジオの消耗、劣化はスイッチ、選局ボタン、イヤホン、ボリューム、バッテリー周りです。





私がいちばん驚いているのは、このラジオにはビニールケースがついていますが、これが破れるような劣化がいまだに無い事です。電池の交換のときはそのたびにビニールケースをはずしているのですが、切れることがありません。





また電池ハウスの蓋は紛失しないように本体に蓋の一部が引っかかるようになっているのですが、ここも折れて破損することがありません。蓋を開けるプロセスにおいて不要な強い力がこの部分に掛からないように設計されているからでしょう。






唯一劣化してしまったのは内蔵イヤホン周りです。これはソニー以外の製品ではとっくに寿命を過ぎていると考えられますので、私はこの劣化は当然と受け止めております。もちろん、内蔵イヤホンが壊れても外部イヤホンを取り付けるイヤホンジャックがありますのでまったく問題ありません。



















さらにすごいところは、夜中ベッドで聞いていて電池が切れたときの電池交換が楽ということ。すなわち真っ暗のなかでの手探り作業になりますが、ビニールケースを取り除き、電池の蓋を開け(これははずした後本体にくっついている)、電池を交換し(電池の向きは本体の電池受けがプラスをマイナスが手で触って違うのが確認できる。)蓋を閉め、ビニールケースに入れる。すべて手探りで出来るということ。
これは目が不自由なハンディキャップの方たちにとってとっても使いやすい設計になっていることです。

最後に、このラジオはTV,FM,AMの放送局が聞くことができるのですが、地デジが始まるとTVは聞けなくなってしまいます。私はそうなってもFM,AMを聞くためにこのラジオを使い続けていくつもりでいます。

当然この製品は生産が中止されており、新しいタイプのものが現在では販売されています。

2011年7月8日金曜日

日本のデザインって何

デザインってなんなんだろう。
いまでこそ早い安いうまいという文句のもと、デザインは消費される物になってしまっている気がする。
私たち日本には昔からスゴイデザインがあった。そして今でもある。
私は、今一度そのデザイン(消費される一方のデザイン)を見直してみようと思う。デザイナーが苦心している所、日本らしさが伺えるディテール、残念な所、その他気がついた所を書き出したいと考えています。特に、説明書に載っていないところを記述していきたいと思います。
日本のプロダクト中心に選んでいきますがあまりこだわることはしません。

2011年7月4日月曜日

THERMOS 真空断熱ケータイマグ 【ワンタッチオープンタイプ】 0.5L バニラ JMY-500 VAN

私は普段、コーヒーか水を飲むことを日常としています。
夏場は特に冷たい水が好きで、コップに氷をたくさん入れて手元に置きそれを飲みながら仕事をやっていることが多いです。

ガラスのコップに氷をいっぱい入れて水を注ぎ机に置いて何かをやっているのですが、結露が激しく、机の上に水溜りができてしまいます。結露ができるのは、容器の外気に面するところに空気中の水蒸気が凝縮することで、外気との温度差が大きければ大きいほど結露はひどいということです。なので、断熱性のある容器を選んで使えばいい。で、陶磁器のマグカップの大きいやつを利用していた時期がありました。断熱性が高いと氷が解けにくい(つめたい水が長いこと冷たいまま)、そして結露が少ないという利点があり、しばらく利用しておりました。そのうち外出先で仕事をすることが多くなり、氷をいっぱい入れた水を持ち運ぶという条件が加わりました。で行き着いたのがこの製品(前振りがながすぎた・・)です。

THERMOSとはフランス語で魔法瓶の意味で「テルモス」と発音します。
なので私は、このTHERMOSという会社はヨーロッパ資本の会社だと思ってました。
ホームページを見てみるとなるほど、1904年ドイツベルリンで興っているようでありました。しかし現在では100パーセント日本の企業になっております。それにしても機能最優先で出来ているヨーロッパデザインを醸し出しているように思われます。
構造は大まかに蓋と本体。
蓋の部分には飲み口の構造を持ちそれを簡単に開閉できるメカニズムを持たせています。
本体はステンレス二重断熱構造で口が大きく、これは冷蔵庫で出来た氷が入れやすいことで、また本体を洗いやすいことでもあります。説明書にも書いてありましたが、本体の口より大きい氷を無理やり入れないこと。これによっておこる力に対して本体の口はゆがみやすいのではないかと思います。いったんゆがんでしまうと元に戻すのは不可能で、さらに悪いことに、これは水漏れの原因になってしまいます。



飲み口は本体からの水の出口と空気の入り口の2つの小さな穴で出来ています。
蓋を閉じるとパチンと音がしてストッパーが掛かる仕掛けになっています。さらには安全ストッパーがありカバンの中で不用意に押されても蓋が開かないようになっています。
蓋を開けるときは前面にあるストーっパーボタンを押すと蓋が自動的に開く仕掛けになっています。この開くときの動力は単なる輪ゴムです。このシンプルさは私がこの製品が気に入った大きなポイントです。

蓋を閉じる時は、飲み口の底にある2つの穴をゴムの出っ張りで押さえこんで液体の流出を止める仕掛けになっています。いままでペットボトルなど蓋をねじで締めこんで 液体を止めるメカニズムに慣れてしまっている私には少し不安がありました。しかし、今のところお湯を入れても氷水をいれても無造作にカバンに入れて横にして漏れるという困ったことはありませんでした。

 飲み口の所の構造は、そこから出てきた液体を口に流し込むタイプなので、口周りの雑菌の繁殖が少ないです。すなわち、時々ペットボトル容器を再利用していると口にあたる部分がボトル内容物にに近いせいかヒトの口の雑菌がペットボトルの口まわりで繁殖し、においがするときがありますがこの製品ではそのようなことがありません。

また、穴が小さいことで中に入っている氷が口にめがけて突進してこない。ある程度小さくなった氷が飲むとき歯に激突することもありません。 私は別の製品でこれの経験がありますが、歯が損傷しないまでも気持ちのいいものではありません。

気になる、断熱能力。朝、氷と水を入れてほぼ仕事が終わるくらいまでは氷が残っています。熱い飲み物を入れてもぬるくはなりますが、ある程度の温度を保つことが出来ているのはうれしいことです。

 水を入れるときには少し注意が必要です。水を入れすぎると蓋を閉めた後(閉めている途中ではない)、傾けるとドボドボ出てきます。

重さとしては、この水筒全体で300グラム。ステンレス製で保温機能があるので当然なのですが、ハイキング、トレッキングなどでは少-し重いかもしれません。でも山奥にいるときに冷たい水はさすがにありがたいので、もっていくことが多いです。

親切なデザインコンセプトとして、蓋の部分については、消耗する部分が多いので、別売りで蓋全体、あるいは蓋に付属しているゴムの部分を別途購入することができます。これで本体さえ大切に使用すればずーっと機能を損なうことなく利用できることになります。

唯一気になったところは、のみ口のところの形状が、衛生陶器の流れていくところの構造を思い出してしまいます。なので、そこに口をつけることに何か妙な抵抗がありました。しかし、これは流体力学的な考察の上での形態なのでしょう。今では飲みやすさ(当然)があり慣れてしまいました。

私が持っているものはアイボリーのような白色とココア色のタイプのものですが、今では「ゴールド」「レッド」「ネイビー」「ダークブラウン」の4色になっておりました。明るいさわやかな色がなくなってしまったのはなぜでしょうか?この色シリーズではうちの奥さんは買いませんねぇ・・・・。

2011年6月17日金曜日

オタマ

オタマは、手で持つ部分、柄の部分、掬う部分と素材が違っていたり、複数の部品を溶接あるいはリベットなどで組み立てているのが一般的です。このオタマは、一枚のステンレスの板を折り曲げて出来ている所をに私は注目しました。







下の写真に見るオタマはプラスチック製の赤い把手、柄の部分と把手を接続している部分のカバー、ステンレス製の把手、ステンレス製の掬う部分も一つのパーツとしてそれぞれを組み合わせてオタマに仕上げています。








それに対してこの下の写真のステンレス板を折り曲げて作られているオタマは複合された部品を組合せる事をしていません。





注目する所は蒲鉾形に折り曲げられた柄の部分が蒲鉾を折るような方向に曲がっている所、さらには掬う浅い半球部分と柄の接続部分に当たる所の折り曲げてある。ここは日本の折り曲げ技術、また折り曲げるための金型の技術が光っているのが伺えます。
これだけ複雑な折り方をしているにも拘わらず成形後のオタマの各部分の板厚は均質であり、かつ皺などは全くない。

このオタマは日本の折り紙的なコンセプトが見受けられます。