2011年7月15日金曜日

Sony ラジオ SRF-R600V

私はソニーの製品の中で彼らの作ったラジオは世界一であると考えています。

ポケットラジオ以外のソニーの製品を使うことはありましたが、どれも私にとって満足のあるものではありませんでした。

このラジオの発売は1999年ごろですから、かれこれ購入してから10年くらい使用していることになります。

このラジオのすごいところは消耗するところが少ないところです。

一般的にラジオの消耗、劣化はスイッチ、選局ボタン、イヤホン、ボリューム、バッテリー周りです。





私がいちばん驚いているのは、このラジオにはビニールケースがついていますが、これが破れるような劣化がいまだに無い事です。電池の交換のときはそのたびにビニールケースをはずしているのですが、切れることがありません。





また電池ハウスの蓋は紛失しないように本体に蓋の一部が引っかかるようになっているのですが、ここも折れて破損することがありません。蓋を開けるプロセスにおいて不要な強い力がこの部分に掛からないように設計されているからでしょう。






唯一劣化してしまったのは内蔵イヤホン周りです。これはソニー以外の製品ではとっくに寿命を過ぎていると考えられますので、私はこの劣化は当然と受け止めております。もちろん、内蔵イヤホンが壊れても外部イヤホンを取り付けるイヤホンジャックがありますのでまったく問題ありません。



















さらにすごいところは、夜中ベッドで聞いていて電池が切れたときの電池交換が楽ということ。すなわち真っ暗のなかでの手探り作業になりますが、ビニールケースを取り除き、電池の蓋を開け(これははずした後本体にくっついている)、電池を交換し(電池の向きは本体の電池受けがプラスをマイナスが手で触って違うのが確認できる。)蓋を閉め、ビニールケースに入れる。すべて手探りで出来るということ。
これは目が不自由なハンディキャップの方たちにとってとっても使いやすい設計になっていることです。

最後に、このラジオはTV,FM,AMの放送局が聞くことができるのですが、地デジが始まるとTVは聞けなくなってしまいます。私はそうなってもFM,AMを聞くためにこのラジオを使い続けていくつもりでいます。

当然この製品は生産が中止されており、新しいタイプのものが現在では販売されています。

2011年7月8日金曜日

日本のデザインって何

デザインってなんなんだろう。
いまでこそ早い安いうまいという文句のもと、デザインは消費される物になってしまっている気がする。
私たち日本には昔からスゴイデザインがあった。そして今でもある。
私は、今一度そのデザイン(消費される一方のデザイン)を見直してみようと思う。デザイナーが苦心している所、日本らしさが伺えるディテール、残念な所、その他気がついた所を書き出したいと考えています。特に、説明書に載っていないところを記述していきたいと思います。
日本のプロダクト中心に選んでいきますがあまりこだわることはしません。

2011年7月4日月曜日

THERMOS 真空断熱ケータイマグ 【ワンタッチオープンタイプ】 0.5L バニラ JMY-500 VAN

私は普段、コーヒーか水を飲むことを日常としています。
夏場は特に冷たい水が好きで、コップに氷をたくさん入れて手元に置きそれを飲みながら仕事をやっていることが多いです。

ガラスのコップに氷をいっぱい入れて水を注ぎ机に置いて何かをやっているのですが、結露が激しく、机の上に水溜りができてしまいます。結露ができるのは、容器の外気に面するところに空気中の水蒸気が凝縮することで、外気との温度差が大きければ大きいほど結露はひどいということです。なので、断熱性のある容器を選んで使えばいい。で、陶磁器のマグカップの大きいやつを利用していた時期がありました。断熱性が高いと氷が解けにくい(つめたい水が長いこと冷たいまま)、そして結露が少ないという利点があり、しばらく利用しておりました。そのうち外出先で仕事をすることが多くなり、氷をいっぱい入れた水を持ち運ぶという条件が加わりました。で行き着いたのがこの製品(前振りがながすぎた・・)です。

THERMOSとはフランス語で魔法瓶の意味で「テルモス」と発音します。
なので私は、このTHERMOSという会社はヨーロッパ資本の会社だと思ってました。
ホームページを見てみるとなるほど、1904年ドイツベルリンで興っているようでありました。しかし現在では100パーセント日本の企業になっております。それにしても機能最優先で出来ているヨーロッパデザインを醸し出しているように思われます。
構造は大まかに蓋と本体。
蓋の部分には飲み口の構造を持ちそれを簡単に開閉できるメカニズムを持たせています。
本体はステンレス二重断熱構造で口が大きく、これは冷蔵庫で出来た氷が入れやすいことで、また本体を洗いやすいことでもあります。説明書にも書いてありましたが、本体の口より大きい氷を無理やり入れないこと。これによっておこる力に対して本体の口はゆがみやすいのではないかと思います。いったんゆがんでしまうと元に戻すのは不可能で、さらに悪いことに、これは水漏れの原因になってしまいます。



飲み口は本体からの水の出口と空気の入り口の2つの小さな穴で出来ています。
蓋を閉じるとパチンと音がしてストッパーが掛かる仕掛けになっています。さらには安全ストッパーがありカバンの中で不用意に押されても蓋が開かないようになっています。
蓋を開けるときは前面にあるストーっパーボタンを押すと蓋が自動的に開く仕掛けになっています。この開くときの動力は単なる輪ゴムです。このシンプルさは私がこの製品が気に入った大きなポイントです。

蓋を閉じる時は、飲み口の底にある2つの穴をゴムの出っ張りで押さえこんで液体の流出を止める仕掛けになっています。いままでペットボトルなど蓋をねじで締めこんで 液体を止めるメカニズムに慣れてしまっている私には少し不安がありました。しかし、今のところお湯を入れても氷水をいれても無造作にカバンに入れて横にして漏れるという困ったことはありませんでした。

 飲み口の所の構造は、そこから出てきた液体を口に流し込むタイプなので、口周りの雑菌の繁殖が少ないです。すなわち、時々ペットボトル容器を再利用していると口にあたる部分がボトル内容物にに近いせいかヒトの口の雑菌がペットボトルの口まわりで繁殖し、においがするときがありますがこの製品ではそのようなことがありません。

また、穴が小さいことで中に入っている氷が口にめがけて突進してこない。ある程度小さくなった氷が飲むとき歯に激突することもありません。 私は別の製品でこれの経験がありますが、歯が損傷しないまでも気持ちのいいものではありません。

気になる、断熱能力。朝、氷と水を入れてほぼ仕事が終わるくらいまでは氷が残っています。熱い飲み物を入れてもぬるくはなりますが、ある程度の温度を保つことが出来ているのはうれしいことです。

 水を入れるときには少し注意が必要です。水を入れすぎると蓋を閉めた後(閉めている途中ではない)、傾けるとドボドボ出てきます。

重さとしては、この水筒全体で300グラム。ステンレス製で保温機能があるので当然なのですが、ハイキング、トレッキングなどでは少-し重いかもしれません。でも山奥にいるときに冷たい水はさすがにありがたいので、もっていくことが多いです。

親切なデザインコンセプトとして、蓋の部分については、消耗する部分が多いので、別売りで蓋全体、あるいは蓋に付属しているゴムの部分を別途購入することができます。これで本体さえ大切に使用すればずーっと機能を損なうことなく利用できることになります。

唯一気になったところは、のみ口のところの形状が、衛生陶器の流れていくところの構造を思い出してしまいます。なので、そこに口をつけることに何か妙な抵抗がありました。しかし、これは流体力学的な考察の上での形態なのでしょう。今では飲みやすさ(当然)があり慣れてしまいました。

私が持っているものはアイボリーのような白色とココア色のタイプのものですが、今では「ゴールド」「レッド」「ネイビー」「ダークブラウン」の4色になっておりました。明るいさわやかな色がなくなってしまったのはなぜでしょうか?この色シリーズではうちの奥さんは買いませんねぇ・・・・。