2014年3月18日火曜日

キッコーマン いつでも新鮮 しぼりたて生しょうゆ

【イントロダクション】
私は、醤油の瓶を昔から探していました。しかし、現在に至るまで本当に欲しい醤油の瓶が見つかりません。
やはり、自分の好みの条件がいろいろあって、気に入るものを見つけることはできません。
やっぱり子供の頃から使っている赤いキャップの付いたガラス瓶かなぁと・・・

その想いを持ち続けていた先日、スーパーマーケットで「キッコーマン いつでも新鮮 しぼりたて生しょうゆ」を見つけました。
おもしろそうなので 早々に買って使ってみました。


【選択にあたって】
容器のデザインはとりあえず、何より気になったのが「醤油を出す」というメカニズムがとんでもなく違うらしいということが決めてです。














【機能・特徴】
外部としてのプラスチック製の容器、そして内部としての醤油の入った袋があって外部の容器を握ることによってプラスチック製容器の内圧を上げ、内部にある袋を圧迫し醤油が出るという仕掛けです。なぜこの様なメカニズもを採用したのかといえば、醤油が空気に触れて品質が落ちるのを防ぐという考えからきているようです。私など、空気に触れる面積がとても少ないのにと思うのですがそれが味に大きな影響を与えるということなのです。平気で2年前くらいの醤油を使ったりする私には考えつかないことのようです。さて、話を戻しますが、このメカニズムには内部に空気ポンプとしての機能が潜んでいることになります。これはとても難しい構造が潜んでいるのだと思います。
外観で見受けられたこととして、醤油を出すメカニズムがわからない人が余程多いと思われたのか、右利きでも左利きでも使用している時に見えてくる容器の肩にしっかりとイラスト入りで2箇所で使い方を丁寧に説明しているところは使用方法の啓蒙に苦労しているところなのでしょう。



























【素晴らしいところ】
醤油の出口の部分は1滴ずつ正確に出しやすいように設計されており、また一方ではその蓋がその出口の部分と一体にプラスチック整形されて一つのパーツになっているところ。
 しかも、蓋は開いたとき閉じたとき、のポジションを限定させるようにヒンジの部分にバネの特性を持たせつつ本体と一緒にプラスチック成形しているところ。このタイプのバネの特性は今では日本で一般的に見られるようになりましたが、これってどうやって金型作っているのか想像できません。この部分を技術的にデザインできるのは日本人しかいないと確信しております。多分、空気ポンプの部分も一体で成形させているのかもしれません。

【困ったところ】
一滴ずつ出せるという高機能を持っているせいで、最後の一滴まで使えるのかとどうしても注目してしまいます。結果として写真にあるように難しいと思われます。その理由は、内部にある潰れた袋に付着している醤油の最後の一滴は逆さにしても出ません。













一滴ずつ出せるのでさぞかしクリーンとは思ったのですが 、どうしても醤油の出口は汚れてしまいます。使っているうちに密閉性の高い蓋は閉めづらくなり、最後は閉めないで利用することになります。また、この時点で力任せに閉めようとすると外部蓋まわりに付いた醤油が飛び散ります。これは、どの醤油容器でもあることで仕方がありません、むしろ汚れないようなデザインをするのではなくて水洗いしやすいデザインをすることで解決できるのかもしれません。その際には水が内部に入らないような配慮と洗った後拭きやすくする仕掛けが必要ですね。














【感想】
デザインとして、正確に1滴ずつ出しやすいように設計された注ぎ口は、やはりメディカル系の匂いがするのはやむおえないことなのでしょう。
容器全体の雰囲気としては何か、軍事用品のイメージがします。この容器の形のものを投げると何か大きな力を出すみたいな感じがします。介護用品に見る握りやすい形の原型の由来なのでしょう。

日本人がむかしむかし日本と名乗る前から存在していたと言われている調味料醤油。そして私達の体を、文化を歴史を通して血液のように流れている液体醤油は、私達にとって根源的であって体に含まれている体液成分の一部なのだろう気がしています。その醤油が現代においてどのように私達の毎日の食卓に登場し、演出するのか真剣に考えているのがこの製品なのだろうと感じています。