2012年4月6日金曜日

Panasonic ホームベーカリー 1斤タイプ ペールオレンジ SD-BM101-D

 私は何でも自分でやってみるのが好きで、今までにいろいろやってきました。もちろん、オーブンでパンを焼いたことがあります。スチール製のパンの型、小麦粉とイースト菌を買ってきて手でこねて一次発酵をさせ、さらにニ次発酵、それをオーブンでで焼いて・・・・。なのですが、一次発酵が終わった時、寒い台所でやったのが理由で、発酵で膨らんだ生地があっという間にぺしゃんこになってしまったことがあります。そのまま二次発酵させましたが十分に膨らまず、半日ほど費やした事もあり断念出来ずそのまま焼きましたが恐ろしくまずいパンができてしまいました。
最終的にほとんど食べずに捨ててしまいました。
それ以来、パンを自分で焼くのは手間がかかりすぎの結論で諦めておりました。

しかし、うちの朝食はパンで、そうすると週3回くらい食パンを買いに行かねければならなく、しかも、あまり美味しくない。美味しいパンは高いし・・・。
で自動パン焼き機を買ったらどうかと調べ始めました。とりあえず日本製が良かったのでその中から選んだものが、この「Panasonic ホームベーカリー 1斤タイプ ペールオレンジ SD-BM101-D」でした。


この製品は2008年10月に購入しました。
それ以来、約三年半、週二回利用しています。
現在ではこの製品はバージョンアップされて新しい機能が組み込まれより使いやすくなっていると思います。ここに記録するものは少し古い内容になるかもしれませんが、基本は変わっていないと思います。

















横からみたところです。
全体としては昔あった携帯用の電気洗濯機のような感じです。まあ中で羽が回るので物としては同じかな。




後ろから見たところ。
ちょうど上部中央あたり、やや焦げた状態で色が茶色に変色しているあたり。ここが排気口です。パンを焼いている最中はここから熱い排気がありやけどに注意です。
なお、電線ケーブルの収納部分はあけてあります。









ふたは2段階(2枚)あって今見えているのは一番上のふたを開けたところ。ここには、左側の四角い部分はパンに入れたい物、干しぶどうとか木の実などを置くところ。機械の設定したタイミングで底が抜けるようになっている。落とし穴みたい。

その隣にある丸い黒い部分はイースト菌を入れて置くところ。これも機械のタイミングで下に落ちる仕掛けになっている。








ちょうど干しぶどうを入れる部分を外したところ。
これは外して水洗いができる。
何度も使っているので干しぶどうのベトベトが焼き付いてしまって洗っても落ちない。
これはしょうがない。
















これは2番目のふたを開けた状態。
ここには粉等材料をいれる釜が見える。
ちょうどふたの裏側に干しぶどうを入れるところの底とイースト菌を入れるところの底が見える。














中にあるお釜を外に出したところ。
中にはかき混ぜる為の回転羽が見える。これは着脱できる。















中の回転羽を外したところ。

全自動パン焼き機でこの仕掛けは大変重要で、粉などの材料をいれてこの回転羽でこね、発酵をし、焼き上げるまでをすべてこのお釜の中でやってしまいます。
ということはこの回転羽も含めて焼いてしまうのです。
焼いた後はどうなるかというと、回転羽はパンの中に残るかあるいは、焼いたパンの底をちぎりながら回転羽がお釜に残るかということになります。








お釜を取り除いたところ。

見にくいとは思いますが底に太い電熱線が一周してあります。
中央に見えるのはお釜の底と連結され回転する部分。

















さあ、パンを焼こう!!

お釜に
1)小麦粉300グラム
2)砂糖17グラム
3)塩5グラム
4)水180㏄
5)天然酵母25グラム

以上を入れる。
天然酵母がやや茶色なので写真の様な感じで見える。
もちろん、イースト菌を利用することもできますが、我が家では天然酵母を利用します。
その理由は
1)入れる材料が少なくて済む。(バター、スキムミルクなど)
2)イースト菌でやるよりはるかに美味しい。
です。
これを本体にセットして9時間くらい。ある程度焼き上がり時刻を調整できます。



我が家では大体夜の9時にセットして朝の6時焼き上がりとしています。

さあ、焼きあがりました。











熱いお釜を外に出したところ。
とても熱いので、ミトン(付属している布製の耐熱グローブ)を使う。
やけどに注意。











お釜を逆さにして振ると焼けたパンは下に落ちます。
私の経験から言うと、天然酵母を規定量より入れすぎたりするとお釜にくっついてしまってパンが落ちないことがあります。
この時はしょうが無いので、竹串を使って周りに差し込み、隙間を作るような作業をして解決しました。

パンのお尻を見ています。当然穴が開いています。これは、攪拌用の回転羽が埋まっていたところです。
時々、羽がパンのお尻に残ることがあります。
気が付かないでパンナイフで切ってガリッとしたことがあります。要注意。



我が家のぶどうパンです。
パン切り台は「SHIMANTO パン切ボード」を使ってます。檜製で使いはじめの頃は檜の匂いがいいです。毎日口に入れるものを扱う道具です。少し高くてもこれを使うことにしました。組立の精度の良さはいい職人さんが作成していると感心して眺めています。


朝、パンが焼ける匂いで目が覚めるのは幸せです。











 
今までやった失敗。
1)攪拌用の回転羽をつけ忘れた。
2)イースト菌を入れるのを忘れた。
機械が壊れることはありませんが、両方共悲しい結果になります。
3)もうひとつ、ぶどうをケースにパンパンにいれたために底が開いたにもかかわらずパン生地に落ちなかった。しかも悪いことにパンが焼き始められる熱で緩くなったぶどうが焼かれつつあるパンの上に落下。お釜の横にこぼれ落ち、焦げ、すごい煙が出て驚いた。ぶどうを欲張ったのがいけませんでした。反省。


結論
おかげで、パン屋さんに行かなくなりました。
大切なのは、きちんとした小麦粉と天然酵母を利用することです。
小麦粉には本当にお金をかけましょう。
これらの材料を利用するとそれはそれは美味しいパンが食べられます。
とにかく、オーブンでパンを焼く手間(辛い体験)を考えると遥かに楽で且つ美味しいパンをが焼けます。
この製品はパンを焼く以外にお餅とかピザの生地とかいろいろありますが、やはりパンを焼くことのみに利用することが多いです。
参考までに、私の適当な計算によるパン一斤の材料費は135円でした。(酵母菌を使います。電気代を含みません。)